様々な言語をサポートするPaaS、dotcloudfluxflex
サービス自体は非常に魅力的なのですが、利用するために必要な環境の準備がWindowsユーザーにはちょっと大変です。

まずCygwinをインストールして、rsyncやgitなど必要なモジュールをインストールして、と色々インストールしないといけません。
けど、ちょっと試してみたいだけなので余計なものは入れたくない…。
そんな方のために、USBメモリに利用環境を構築する手順をまとめてみました。

dotcloudやfluxflexに興味が無くても、「どのパソコンでも同じCygwin環境を使いたい」という方にもお役に立てるかと思います。
もちろん、自分のための備忘録でもあるのですが。

流れ

  • CygwinをUSBメモリにインストール
  • dotcloudに必要なモジュールのインストール
  • gitの設定
  • fluxflex利用準備

CygwinをUSBメモリにインストール

※以下、USBメモリがFドライブとして認識されているものとして進めます。F:となっている箇所を、ご自身の環境に合わせて適宜読み替えて下さい。

まず、Cygwinのセットアップモジュールを http://cygwin.com/setup.exe からダウンロードし、実行します。

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「Install from internet」を選択して「次へ」。

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「Root Directory」には「F:Cygwin」と入力します。
「Install For」はまあどちらでもいい気がしますが、一応「Just Me」で。

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「Local Packages Directory」でダウンロードしたパッケージ類の保存先を指定します。ここもどこにしてもいい気がしますが、「F:CygwinDownloads」などとしておきます。

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「Choose A Download Site」でダウンロードサイトを選択します。ネットワーク的に近いところがよさそうなので、適当に日本のサーバーを指定しておきましょう。

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dotcloudで必要とされるモジュールを選択します。http://docs.dotcloud.com/firststeps/install/ に記述されている通り、下記のパッケージを追加します。

  • net/openssh
  • net/rsync
  • devel/git
  • devel/mercurial
  • python/python (バージョンは2.6以上)
  • web/wget

対象パッケージを捜して「New」のところをクリックすれば、後でインストールされるようになります。
なお、fluxflexではgitがあれば事足りるので、上記パッケージ以外に追加するべきものはありません。

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「Create Icons」は…。まあ両方ともチェックを外しておきましょう。

しばらく待つとインストールが完了します。
F:CygwinCygwin.bat をダブルクリックすればCygwinが起動するのですが、起動する前にこのファイルを編集しておきましょう。

@echo off
F:
chdir F:Cygwinbin

bash --login -i

@echo off
set HOME=%~dp0homeXXXXXX
%~d0
chdir %~dp0bin

bash --login -i

1行目の下に「set HOME=%~dp0homeXXXXXX」を追加し、2行目と3行目をちょっと書き換えます。
「XXXXXX」の部分は、ご自分のお名前等に適宜読み替えて下さい。
ちょっと説明しておきますと、「set HOME=なんとか」で、Cygwinにおけるホームディレクトリを固定します。この指定が無いと、各パソコンでのログインユーザーのマイドキュメントかなんかがホームディレクトリと見なされ、諸々の設定ファイルがそちらに保存されてしまうのです。どのパソコンに差しても同じ環境にするために、この行が必要になってきます。
また、2行目と3行目の「%~dp0」「%~d0」というのは、ドライブ文字が変わっても目標のフォルダが正しく参照できるようにするためのおまじないです。

以上で、晴れてCygwinをUSBメモリから起動できるようになりました。

dotcloudに必要なモジュールのインストール

先ほど編集した F:CygwinCygwin.bat をダブルクリックし、Cygwinを起動します。
あとはほぼ http://docs.dotcloud.com/firststeps/install/ の手順通り、以下のコマンドを実行していきます。

$ wget http://peak.telecommunity.com/dist/ez_setup.py
$ python ez_setup.py
$ easy_install pip
$ easy_install dotcloud

4行目だけ、dotcloudで説明されている内容とちょっと違うのでご注意下さい。
もしかしたら3行目はいらないかも?
ここまで終わったら、dotcloudのAPI Keyを登録します。API Keyは https://www.dotcloud.com/accounts/settings で確認できます。

$ dotcloud
Warning: /home/XXXXXX/.dotcloud/dotcloud.conf does not exist.
Enter your api key (You can find it at http://www.dotcloud.com/ac
counts/settings): [ここにAPI Keyを入力]

何かエラーが出るかもしれませんがまあ気にせず。

さあ、これでdotcloudを使うための環境がUSBメモリ内にできあがりました。

gitの設定

fluxflexを利用する場合は、gitの設定もしておきましょう。
Cygwinを起動して、以下のコマンドで名前とメールアドレスを登録します。

$ git config --global user.name "XXXXXX"
$ git config --global user.email XXXXXX@XXXXXX.XX

例によって”XXXXXX”とかXXXXXX@XXXXXX.XXのあたりは適宜読み替えて下さい。

fluxflex利用準備

Cygwinを起動して、以下のコマンドでSSHキーを生成します。

$ ssh-keygen

適当なパスフレーズを入力(2回)すると、F:homeXXXXXX.ssh に id_rsa.pub というファイルができているはずです。このファイルを適当なエディタで開き、中身を fluxflex の Settings の Public Keys で追加します。

おわりに

どこにでも持ち運べるCygwin、なかなか快適です。何年か前はCygwinをUSBメモリにインストールするのはなかなか面倒だったようですが、今はインストーラー+多少のファイル編集で完了してしまいます。便利になったものですなぁ。

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