27回目の週?報です。
目次
1. 活動内容
1-1. ロープロファイルスイッチ用の収納トレイ制作
ロープロファイルスイッチの収納ケース、できました。
— alg (@alglab.net) 2025年5月28日 23:05
(ビルドプレートの掃除サボったせいかちょっと汚れてる)
Kailh Choc V1/V2、Gateron Low Profile 2.0/3.0、が収納できます。
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前回の週報では通常プロファイル(というかCherryMX互換スイッチ)用の収納トレイについて触れましたが、今度はロープロファイルスイッチ用の収納トレイを作りました。
ほぼ完成したので、そのうち3Dモデルの公開などしたいです。
1-2. 3Dプリントで基板っぽいものを試作
3Dプリンターで基板っぽいもの(配線は別途必要)を出力してキーボードを作る、という試み。
結果、キーボードとして機能しました。
キースイッチではなくソケットをはんだ付けしたので、スイッチは交換可能です。#自作キーボード
— alg (@alglab.net) 2025年5月31日 20:39
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自作キーボードを設計する場合、基板を設計することが多いです。
そんな基板の製造業者への発注は、試作レベルであれば費用はかなりお手頃です。
しかし、そういったお手頃価格の業者はほぼ海外業者であり、手元に基板が届くまでには結構な時間がかかります。
少なくとも数日はかかるでしょう。
試作して修正してまた試作して修正して……のサイクルを回すにあたって、この数日という長さをもどかしく感じることがあります。
届くまでの期間を短くするために国内の基板製造業者に発注する、という方法はあります。
ありますが、期間が短くなるとしてもおそらく1~2日程度早くなればいいほうでしょうし、何より個人の趣味としてのお手頃価格というわけにはいきません。
私の場合は手元に3Dプリンターがあるので、これがうまく活用できれば大幅な期間短縮につながりそうです。
……といったことを考えたのは、こちらの投稿がきっかけでした。
3DPCBでちょっと凝ったものを作ってみる pic.twitter.com/lEygkrMVfU
— ina_ani@4歳児のパパ (@ina_ani) May 30, 2025
配線完了!1箇所間違えて仕方なく配線面でブリッジさせてる pic.twitter.com/jgUnACFLj7
— ina_ani@4歳児のパパ (@ina_ani) May 30, 2025
3Dプリントで基板の土台となるものを作り、そこに線を這わせて配線する、というものです。
自分でも試してみようと思いたち、その結果できあがったのが冒頭のキーボード基板っぽいものです。
私の場合はPETGという素材で3Dプリントし、必要な穴をあけてスイッチソケットやRP2040-Zeroのピンを通し、ダイオードや導線を使って配線しました。
そして、ファームウェア(PRK Firmwareを使いました)を入れてキーボードとして動作することを確認できました。
試作は無事完了し良い手応えを得られたので、この路線でいくつか作っていこうと思います。
この3Dプリント基板っぽいものを使った私のキーボード群、「Aeroth(エアロス)」と命名しました。
“Aero” は空中などの意味がある英語で、空中配線をイメージしています。
“th” は3D(Three dimension)プリントからの連想です。
冒頭の試作は Aeroth01(エアロスゼロワン)です。
試作はゼロから始まる連番を付けることにしました。
今はこんな感じのものを設計しています。
- 4行6列+1の格子配列分割
- 左右通信は秋月USB-Cブレイクアウトボードを使用
- Gateron LP 2.0
- スイッチプレートとボトムケースの結合はプチブロック
こちらはAeroth50GS(エアロスゴジュウジーエス)と名付けました。
数字部分はキー数(試作ではないのでゼロから始まらない)、GSはGrid(格子)とSplit(分割)の意味です。
まずは完成させて、その後は各種データを公開して誰でも作れるようにする、というのが目標です。
1-3. Teihai70Hc リリース準備
Teihai70Hcは日本語配列ロープロファイルスイッチ採用キーボードです。
先日のキーケットで少数を頒布しました。
こちらを通販で買っていただけるようにすべく準備中です。
ご興味ある方は気長にお待ちいただければ幸いです。
2. 気になった情報
2-1. アルミ削り出し分割キーボード「Let’s Tango」
アルミ削り出しのスプリットキーボード「Let's Tango」が数量限定で発売中。#keyboard #splitortho #ortholinear #40percent #自作キーボードhttps://t.co/GUaIsqvSH3
— deskesthe (@deskesthe) May 28, 2025
タイトル通りですが、アルミ削り出し筐体の格子配列分割キーボード「Let’s Tango」が販売中だそうです。
4行6列分割という私の好物レイアウトで、高級感ありそうなアルミ削り出し。
これは惹かれますねぇ。
惹かれるんですが、最近はロープロづいているので購入しても死蔵しかねないと思い、買うのを躊躇しています。
2-2. 3Dプリンター愛好家の祭典「Japan RepRap Festival 2025~3Dプリンターでつながる世界~」
プレスリリースを配信しました!https://t.co/AEohCU4z4q
— Psych0h3ad JRRF’25 6/14-15 (@YuTR0N) May 29, 2025
協賛企業さんが配信後に増えるという状態なのでまた1週間前程度で再度配信します。#JRRF2025
–引用ここから–
Japan RepRap Festival 2025 運営事務局は、3Dプリンター愛好家のための祭典「Japan RepRap Festival 2025」を2025年6月14日(土)・15日(日)に東京流通センター展示ホールCにて初開催することをお知らせいたします。
–引用ここまで–
ということで、3Dプリンターの紹介・実演・作品の物販などのコンテンツがあるイベントが開催されるそうです。
あと2週間ほどですね。
2-3. Signature Plasticsのキーキャップ「F5 Profile」
Signature Plasticsから、フラットで背の低いキーキャッププロファイル「F5 Profile」がリリースされたようです。
似た名称で「F10 Profile」というフラットなプロファイルが既にあります。
これよりもだいぶ背が低いので、F10の半分の「F5」という名前が与えられたんですかね?
商品写真を見るとF10の半分よりさらに背が低そうです。
独特の形状もあいまって面白いキーボードが作れそうな気がします。
3. 散財記録
特に散財しませんでした。
ちょっと悩んではいますが……。
4. 終わりに
この記事は、以下のキーボードで書きました。
- Keyboard: Teihai24Gx2 +突板貼り仕様ケース
- Switch: Lofree Hades Low-profile POM Switch
- Keycap: 自作の3Dプリントキーキャップ