この記事は、キーボード #1 Advent Calendar 2022 の1日目の記事です。
2022年、自作キーボードおよびその関連製品の製作をいろいろ行いました。良い機会なのでそれらをまとめてみます。
去年書いたアドベントカレンダー用記事以降の活動をまとめた記事なので、2021年12月の活動が一部含まれています。
個人的な振り返りなので皆様のお役に立つかどうかはわかりませんが、「こんなことやった人もいるのねーふーん」くらいの軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。
目次
🔧自設計キーボード
2022年に設計したキーボードです。
頒布しているものとそこまでたどり着いていないものがあります。
🔧 SQU4REkb-6
自作キーボードキット「SQU4REkb-6」をリリースしました。
— alg (@alg0002) April 9, 2022
格子配列でマクロパッドとしても分割キーボードとしても使用可能です。ロータリーエンコーダもつけられます。
BOOTHにて購入可能です。https://t.co/Dnn2xic332
初めての自設計キーボードです。
格子配列でキー数は最大34、オプションでLEDテープやロータリーエンコーダを搭載可能。こいつを2つ用意してケーブルでつなげば分割キーボードにもなります。「自分が常用したい格子配列分割キーボードを作ろう!」というのがきっかけで設計したものです。その甲斐あって、今年は大半をこのキーボードで過ごした気がします。
BOOTHでの頒布だけでなく委託販売もお願いしていまして、AKIBA PC Hotline!にも紹介していただきました。ありがたいことです🙇
わーい、AKIBA PC Hotline!で紹介してもらえた!
— alg (@alg0002) May 24, 2022
ありがとうございます🙏
マクロパッドにもなる格子配列キーボード自作キット「SQU4REkb-6」 - AKIBA PC Hotline! https://t.co/RY6nzkbOMv
オプションとしてアクリル箱組ケースを用意したりもしました。
Elecrowからアクリル片が届いたので、試しに組み立てた。問題なさそう。
— alg (@alg0002) May 1, 2022
頒布準備するぞ! pic.twitter.com/rAhb9zeWja
そうそう、ロゴコンペを開催したりもしましたね。
#SQU4REkb6 のロゴコンペを終了しました。ありがたいことに良い案がたくさんあって、最終的に1つだけを選ぶのにとても苦労しました。
— alg (@alg0002) March 1, 2022
投票などで色々ご意見くださった皆様、ありがとうございました🙇
そして参加してくださったデザイナーの皆様、ありがとうございました🙇 pic.twitter.com/d0fpXe5D3b
初設計+いろいろやった、ということで思い出深いキーボードキットです。
ご購入は下記リンクからどうぞ。
🔧 PicoSplitJ
少し時間がとれた(というか半ば無理やり時間作った)ので、PicoSplitJ(仮)を組んだ。全キー認識したので、とりあえず回路は問題なさそう。めんどいのでスタビは省略。
— alg (@alg0002) June 19, 2022
しかし3月中旬くらいには手元にあったので、3ヶ月ほど放置してたのか。いかんな。
ちょっと手直ししてから、頒布したい。 pic.twitter.com/zN8zAERa3F
日本語配列分割キーボードです。Raspberry Pi Picoを使用します。
SQU4REkb-6の試作発注待ちの合間に設計しました。日本語配列分割キーボードが自作キーボード界隈に少ない、というのが設計したきっかけだったような気がしますがあまり覚えていません。
ツイートでは「頒布したい」とか言ってますが、まだ頒布に至っていません……。ちょっと気に入らないところがあるのでそこを修正してから頒布しようとして、放置中でございます。「欲しい!」という声があれば頑張れるかもですが、なかなかそういう声は聞こえませんねぇ。
(発信力の低さによる気がする)
🔧 Schild01
FudaBako対応基板、組み立て完了。ケースに問題なく収まりそう。
— alg (@alg0002) September 2, 2022
BMP関連部品の動作確認ができたら、頒布準備に入ろう。BOOSTのオマケでもいいかも。#自作キーボード pic.twitter.com/IQIpEPZDsT
マクロパッド用の金属削り出しケース、FudaBako。
このケースに取り付けることのできるキーボードとして設計したのが、Schild01です。
対応スイッチの種類(CherryMX互換、Kailh Choc V1)に応じて2種類用意しました。が、無線関係の回路の動作確認ができておらず、まだ頒布できていません。
🔧 HappicoJGL
キーキャップを取り付けて、レトロな雰囲気に。
— alg (@alg0002) August 28, 2022
Keyboard: HappicoJGL
Case: #GL516 黒
Keycap: FILCO レトロベーシックキーキャップ#自作キーボード pic.twitter.com/YYvct4aahB
キーボード用の金属削り出し汎用ケース、GL516。
このケースに取り付けることのできるキーボードとして設計したのが、HappicoJGLです。使うとハッピーになるかもしれない日本語配列です。GL516対応キーボードのラインナップを増やせれば、という思いで設計しました。この配列なら需要あるかも、というのもありましたが。
ご購入は下記リンクからどうぞ。
🔧 Guard58
デコレーションプレートにローズウッドの突板を貼りました。余白の多いキーボードには木が映えます。
— alg (@alg0002) August 28, 2022
あとでオイルフィニッシュする予定。
Keyboard: Guard58
Case: #GL516 黒
Keycap: MT3 WoB, Corsair PBT Double-Shot Pro Arctic White#自作キーボード pic.twitter.com/6t3GN34hR0
こちらもGL516対応キーボードキットです。一般受けを狙わず、自分用のキー配置になっています。
ローズウッド突板貼りバージョンは、なかなかかっこいいですよ。機会があればどこかで展示したいです。
ご購入は下記リンクからどうぞ。
🔧 Joker8
Joker8各色、 #キー部 に持っていきます。 pic.twitter.com/gpyAd3WZWF
— alg (@alg0002) November 10, 2022
名刺ケースに入れられるキーボード、がテーマです。このテーマは去年のアルミケースマクロパッドが発端でした。自分で基板設計ができるようになったので、SU120で作ったものを元に設計しなおしましたところ、わりと別物になりました。
ご購入は下記リンクからどうぞ。
⌨️自作キーボードキット(自設計ではない)
2022年に組み立てた、自分で設計したものではない自作キーボードキットです。
⌨️ Shotgun チェリーパイ
しばらく積んでいたShotgun チェリーパイを組みました。
— alg (@alg0002) January 27, 2022
マクロパッド、こんなんなんぼあってもいいですからね。
ノブは手近にあったものを暫定で。もうちょっとなんとかしたい。白系のノブ探してみようかな。
Keyboard: Shotgun チェリーパイ
Switch: TTC Silent Red V3
Keycap: Melgeek MDA Nihon pic.twitter.com/TFENBXtKI5
⌨️ Pangaea Keyboard テスト機
Pangaea、二日目の朝。
— alg (@alg0002) December 21, 2021
下部大陸の配置を見直した。小指の負担を軽減し、かわりに親指をより使うのが目的。#pangaea_keyboard pic.twitter.com/soaTuhaMt0
⌨️ KeyFuda01
KeyFuda01、SparkFun Pro Micro RP2040 と PRK Firmwareで動いた。
— alg (@alg0002) February 9, 2022
初Direct Scan。
NumLock相当の機能を lock_layer で実現しなきゃいかんかと思ってたけど、普通に :KC_NUMLOCK とかあった😇#KeyFuda pic.twitter.com/orJrpI4zB0
⌨️ 霞襲
LED点いた。
— alg (@alg0002) March 7, 2022
キーキャップもつけた。
完全体になったぞ。#霞襲 pic.twitter.com/aacVcJBUQ7
#霞襲 の桜バージョン、できた。
— alg (@alg0002) September 10, 2022
昨今のコンスルー入手難を受け、ピンソケットを使って組み立ててみたが問題なさそう。
プレートは桜、スイッチはAkko CS Sakura Switch、マステはダイソーのミルキーピンク。
季節はずれの桜だけど、いいのだ。#kasumigasane#自作キーボード#keyboard pic.twitter.com/HuUOqJezeT
⌨️ N51GL
LED、はんだ付けやり直したものの解決しなかったので、とりあえず放置して続行しました。
— alg (@alg0002) April 2, 2022
スイッチつけてケースに取り付けて、いったん完成です。#GL516 #N51GL pic.twitter.com/Bk9catyENC
⌨️ meishi2
meishi2、組み立て完了。テーマは「紫」で。
— alg (@alg0002) September 1, 2022
Keycap: Kailh 無刻印 クリア
Switch: Kailh Choc V1 Purpz#オンラインmeishi2展2022#meishi2部門#自作キーボード pic.twitter.com/A7YRL90s8L
⌨️ KeyDrip7
遊舎工房フリマの戦利品、KeyDrip7を組み立てます。
— alg (@alg0002) September 23, 2022
XIAO RP2040の取り付けは、コンスルーもピンヘッダも使わずICソケットを使います。#自作キーボード pic.twitter.com/sVpeCARldC
🎨自作キーキャップ
去年と同様、いくつかのキーキャップを自作しました。頒布までいったものもあります。
🎨 海面キーキャップ
在庫なしだった海面キーキャップ、在庫を追加しました。https://t.co/PsU6WxOsCC
— alg (@alg0002) July 29, 2022
夏らしいキーキャップを作ろう、というコンセプトでした。レジン工作ではポピュラーな水面モチーフを採用し、エメラルドグリーンの海面をイメージした色合いにしました。
ご購入は下記リンクからどうぞ……といっても2022年12月1日時点では在庫なしなので、「入荷お知らせメールを受け取る」をクリックしていただくと、在庫投入後にメールが届きます。
🎨 縁日ヨーヨーキーキャップ
縁日でよく見る水風船ヨーヨー、その模様をイメージしたキーキャップを作りました。https://t.co/UG4V7X6EK8
— alg (@alg0002) July 24, 2022
海面キーキャップと同様、夏を意識して作ったものです。
ご購入は下記リンクからどうぞ……といっても2022年12月1日時点では在庫なしなので、「入荷お知らせメールを受け取る」をクリックしていただくと、在庫投入後にメールが届きます。
🎨 冷蔵庫の氷キーキャップ
冷蔵庫の氷キーキャップ、在庫が溶けました。氷だけに。
— alg (@alg0002) November 3, 2022
時間を作ってまた作りたいと思います。https://t.co/MLfUPD6mLk
私がキーキャップを作るときはUVレジンを使います。UVレジンの透明度を活かした何かを作りたいと思い、これまたレジン工作でポピュラーな氷モチーフを採用しました。
冷蔵庫の氷なので多少の気泡が入っていたり形が少しいびつでもいい、逆にそれらしさが増す、という思惑もありました。
ご購入は下記リンクからどうぞ……といっても2022年12月1日時点では在庫なしなので、「入荷お知らせメールを受け取る」をクリックしていただくと、在庫投入後にメールが届きます。
🎨 星座キーキャップ(仮)
ほぼ立方体なキーキャップを試作中。中の星座が暗いところでうっすら光ります……うっすらすぎる。高さ約18mmなので、DSAと比べると存在感がすごい。 pic.twitter.com/sNwqC6U8vj
— alg (@alg0002) July 20, 2022
蓄光塗料を使って暗いところで星座が光るキーキャップがあるとかっこいいかな?と思ったのが作り始めたきっかけです。
試作で止まっているので、いずれ完成させて頒布したいですね。
💠その他
キーボード関連製品の製作もしました。
💠 キースイッチテスター組み立てキット
キースイッチテスター組み立てキットをリリースしました。
— alg (@alg0002) July 28, 2022
アクリルプレートをFR4プレート(1.6mm厚)2枚で挟み込む構造で、同様の構造の自作キーボードに近い打鍵感が得られると思われます。プレートに多少の傷がありますが、内側に向ければあまり気にならないかと……。https://t.co/lsXgPAzvs0
Elecrowで基板作成とアクリルカットが安価にできることを知り、「それならこんなのがワンストップで作れるなー」と思って作ったものです。
FR4スイッチプレート+アクリルミドルプレート+FR4ボトムプレート、という自作キーボードでたまに見かける構成と同じ構造なので、そういうキーボードと似た打鍵感が得られるかもしれません。
ご購入は下記リンクからどうぞ。
💠 NisePico
変換基板、届いた。
— alg (@alg0002) September 17, 2022
NisePicoと命名。変な位置に製造番号入ってるけどまあいいや、試作だし。
コンスルーを贅沢にも4本使って検証する。 pic.twitter.com/Ak7OZTvRpX
これは自作キーボードに限ったものではないのですが。
某Aliで購入したRaspberry Pi Pico互換機、よく見たらピンの位置と機能は互換だけどGPIOやGNDの位置が違うという罠がありまして。そんな罠Picoをどうにか活用できないか、という思いで作ったものです。
仕組みは単純で、違っているピン位置をRaspberry Pi Picoと同じ位置に置き換えるだけのものです。
頒布したいんですが、これを求めているひとにどうやったら情報が伝わるかわからず、頒布については手つかずになっています。
今年の感想
今年は自身初めてのキーボード設計に手を出し、無事頒布までたどり着くことができました。
既存キットの組み立てや自作キーキャップの製作もできましたし、自キ活に関して充実した1年だったと思います。
来年は何する?
あと一つか二つ設計したら、キーボード設計よりも自作キーキャップのほうに軸足を移す予定です。
自分で使いたいキーボード(格子配列分割キーボード)はだいたい設計できたので。
まだ頒布までいけてないキーボードを頒布まで持っていく、くらいはするかもしれません。
基本的には発表済みの自作キーキャップをたまに作って過ごすと思います。新作が1~2種発表できたら御の字ですね。
あ、自作キーキャップの作り方をまとめた記事や同人誌を作ってみたいとは考えています。が、できるかどうか?
終わりに
この記事は、試作キーボード「SQU4REkb-U(仮称)」で書きました。
明日は Mogma Products さんの「2022年のMogma Products振り返り、そしてこれから」の予定です。