この記事は、キーボード #1 Advent Calendar 2022 の1日目の記事です。
2022年、自作キーボードおよびその関連製品の製作をいろいろ行いました。良い機会なのでそれらをまとめてみます。
去年書いたアドベントカレンダー用記事以降の活動をまとめた記事なので、2021年12月の活動が一部含まれています。
個人的な振り返りなので皆様のお役に立つかどうかはわかりませんが、「こんなことやった人もいるのねーふーん」くらいの軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。
目次
🔧自設計キーボード
2022年に設計したキーボードです。
頒布しているものとそこまでたどり着いていないものがあります。
🔧 SQU4REkb-6
初めての自設計キーボードです。
格子配列でキー数は最大34、オプションでLEDテープやロータリーエンコーダを搭載可能。こいつを2つ用意してケーブルでつなげば分割キーボードにもなります。「自分が常用したい格子配列分割キーボードを作ろう!」というのがきっかけで設計したものです。その甲斐あって、今年は大半をこのキーボードで過ごした気がします。
BOOTHでの頒布だけでなく委託販売もお願いしていまして、AKIBA PC Hotline!にも紹介していただきました。ありがたいことです🙇
オプションとしてアクリル箱組ケースを用意したりもしました。
そうそう、ロゴコンペを開催したりもしましたね。
初設計+いろいろやった、ということで思い出深いキーボードキットです。
ご購入は下記リンクからどうぞ。
🔧 PicoSplitJ
日本語配列分割キーボードです。Raspberry Pi Picoを使用します。
SQU4REkb-6の試作発注待ちの合間に設計しました。日本語配列分割キーボードが自作キーボード界隈に少ない、というのが設計したきっかけだったような気がしますがあまり覚えていません。
ツイートでは「頒布したい」とか言ってますが、まだ頒布に至っていません……。ちょっと気に入らないところがあるのでそこを修正してから頒布しようとして、放置中でございます。「欲しい!」という声があれば頑張れるかもですが、なかなかそういう声は聞こえませんねぇ。
(発信力の低さによる気がする)
🔧 Schild01
マクロパッド用の金属削り出しケース、FudaBako。
このケースに取り付けることのできるキーボードとして設計したのが、Schild01です。
対応スイッチの種類(CherryMX互換、Kailh Choc V1)に応じて2種類用意しました。が、無線関係の回路の動作確認ができておらず、まだ頒布できていません。
🔧 HappicoJGL
キーボード用の金属削り出し汎用ケース、GL516。
このケースに取り付けることのできるキーボードとして設計したのが、HappicoJGLです。使うとハッピーになるかもしれない日本語配列です。GL516対応キーボードのラインナップを増やせれば、という思いで設計しました。この配列なら需要あるかも、というのもありましたが。
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🔧 Guard58
こちらもGL516対応キーボードキットです。一般受けを狙わず、自分用のキー配置になっています。
ローズウッド突板貼りバージョンは、なかなかかっこいいですよ。機会があればどこかで展示したいです。
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🔧 Joker8
名刺ケースに入れられるキーボード、がテーマです。このテーマは去年のアルミケースマクロパッドが発端でした。自分で基板設計ができるようになったので、SU120で作ったものを元に設計しなおしましたところ、わりと別物になりました。
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⌨️自作キーボードキット(自設計ではない)
2022年に組み立てた、自分で設計したものではない自作キーボードキットです。
⌨️ Shotgun チェリーパイ
⌨️ Pangaea Keyboard テスト機
⌨️ KeyFuda01
⌨️ 霞襲
⌨️ N51GL
⌨️ meishi2
⌨️ KeyDrip7
🎨自作キーキャップ
去年と同様、いくつかのキーキャップを自作しました。頒布までいったものもあります。
🎨 海面キーキャップ
夏らしいキーキャップを作ろう、というコンセプトでした。レジン工作ではポピュラーな水面モチーフを採用し、エメラルドグリーンの海面をイメージした色合いにしました。
ご購入は下記リンクからどうぞ……といっても2022年12月1日時点では在庫なしなので、「入荷お知らせメールを受け取る」をクリックしていただくと、在庫投入後にメールが届きます。
🎨 縁日ヨーヨーキーキャップ
海面キーキャップと同様、夏を意識して作ったものです。
ご購入は下記リンクからどうぞ……といっても2022年12月1日時点では在庫なしなので、「入荷お知らせメールを受け取る」をクリックしていただくと、在庫投入後にメールが届きます。
🎨 冷蔵庫の氷キーキャップ
私がキーキャップを作るときはUVレジンを使います。UVレジンの透明度を活かした何かを作りたいと思い、これまたレジン工作でポピュラーな氷モチーフを採用しました。
冷蔵庫の氷なので多少の気泡が入っていたり形が少しいびつでもいい、逆にそれらしさが増す、という思惑もありました。
ご購入は下記リンクからどうぞ……といっても2022年12月1日時点では在庫なしなので、「入荷お知らせメールを受け取る」をクリックしていただくと、在庫投入後にメールが届きます。
🎨 星座キーキャップ(仮)
蓄光塗料を使って暗いところで星座が光るキーキャップがあるとかっこいいかな?と思ったのが作り始めたきっかけです。
試作で止まっているので、いずれ完成させて頒布したいですね。
💠その他
キーボード関連製品の製作もしました。
💠 キースイッチテスター組み立てキット
Elecrowで基板作成とアクリルカットが安価にできることを知り、「それならこんなのがワンストップで作れるなー」と思って作ったものです。
FR4スイッチプレート+アクリルミドルプレート+FR4ボトムプレート、という自作キーボードでたまに見かける構成と同じ構造なので、そういうキーボードと似た打鍵感が得られるかもしれません。
ご購入は下記リンクからどうぞ。
💠 NisePico
これは自作キーボードに限ったものではないのですが。
某Aliで購入したRaspberry Pi Pico互換機、よく見たらピンの位置と機能は互換だけどGPIOやGNDの位置が違うという罠がありまして。そんな罠Picoをどうにか活用できないか、という思いで作ったものです。
仕組みは単純で、違っているピン位置をRaspberry Pi Picoと同じ位置に置き換えるだけのものです。
頒布したいんですが、これを求めているひとにどうやったら情報が伝わるかわからず、頒布については手つかずになっています。
今年の感想
今年は自身初めてのキーボード設計に手を出し、無事頒布までたどり着くことができました。
既存キットの組み立てや自作キーキャップの製作もできましたし、自キ活に関して充実した1年だったと思います。
来年は何する?
あと一つか二つ設計したら、キーボード設計よりも自作キーキャップのほうに軸足を移す予定です。
自分で使いたいキーボード(格子配列分割キーボード)はだいたい設計できたので。
まだ頒布までいけてないキーボードを頒布まで持っていく、くらいはするかもしれません。
基本的には発表済みの自作キーキャップをたまに作って過ごすと思います。新作が1~2種発表できたら御の字ですね。
あ、自作キーキャップの作り方をまとめた記事や同人誌を作ってみたいとは考えています。が、できるかどうか?
終わりに
この記事は、試作キーボード「SQU4REkb-U(仮称)」で書きました。
明日は Mogma Products さんの「2022年のMogma Products振り返り、そしてこれから」の予定です。